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Reverse Osmosis

逆浸透膜(RO)とは?
しくみ・除去できる物質・デメリットまで

公開日:2026年8月5日/最終更新日:2026年8月5日 | r-eos(アールイオス)

逆浸透膜(RO膜)とは、0.0001ミクロンの微細孔を持つ膜に水圧をかけ、水分子だけを通して不純物を分離するろ過技術のことです。 もともとは海水から真水をつくるために生まれ、いまは医療や食品の分野、そして家庭用の浄水器にも使われています。 このページでは、そのしくみと、何が取り除けるのか、他の浄水方式と何が違うのか、そして正直なデメリットまでをまとめました。

このページの要点

  • ROは Reverse Osmosis(逆浸透) の略。自然に起きる「浸透」の逆を、水圧で人工的に起こす技術です
  • 孔の大きさは 0.0001ミクロン。一般的な浄水器に使われる中空糸膜の約100倍細かいものです
  • 塩素・トリハロメタン・重金属・バクテリアなどを段階的に取り除き、限りなく純水に近い水になります
  • デメリットもあります。電源が必要で、浄水と排水の比率は約1:2。ミネラルも取り除かれます
  • PFASを含む地下水での実測では、処理前0.000062mg/L → 処理後は検出限界未満(第三者検査機関による計測)
  • 家庭で使う場合の維持費は、交換用フィルタ代で1年あたり約18,500円が目安です

逆浸透膜(RO)とは何ですか?

逆浸透膜とは、0.0001ミクロンの微細孔を持つ膜に水圧をかけ、水分子だけを通過させて不純物を分離するろ過技術のことです。

「RO」は英語の Reverse Osmosis(リバース・オスモシス) の略で、日本語では「逆浸透」といいます。 Osmosis=浸透という自然現象の逆(Reverse)を人工的に起こすことから、この名前がつきました。

逆浸透膜を使ってろ過した水は 「RO水」 と呼ばれます。不純物とあわせてミネラル分もほとんど取り除かれるため、 限りなく純水に近い水になります。

0.0001ミクロンとは、どれくらいの細かさか

1ミクロン(マイクロメートル)は1ミリメートルの1,000分の1です。したがって0.0001ミクロンは 0.0000001ミリメートル、つまり1ミリメートルの1,000万分の1にあたります。

髪の毛の太さ 約70ミクロン
スギ花粉 約30ミクロン
一般的な細菌 約1ミクロン
中空糸膜の孔
一般的な浄水器
0.01ミクロン
逆浸透膜の孔
r-eos
0.0001ミクロン

図1:ろ過の細かさの比較(対数目盛のイメージ図。実寸の比率ではありません)

中空糸膜の孔と比べると、逆浸透膜は約100倍細かいことになります。この差が、取り除ける物質の範囲の違いになって表れます。

逆浸透膜はどのようなしくみですか?

濃い液体のほうに水圧をかけることで、自然の浸透とは逆向きに水分子だけを移動させ、不純物を膜の手前に残すしくみです。

まず「浸透」とは

水は通すけれど溶けている物質は通さない膜(半透膜)で、濃度のちがう液体を仕切ると、 薄いほうから濃いほうへ水が自然に移動します。これが浸透です。植物が根から水を吸い上げるのも同じ原理です。

その逆を起こすのが「逆浸透」

濃いほうの液体に外から圧力をかけると、水は濃いほうから薄いほうへ移動します。 このとき膜を通り抜けられるのは水分子だけで、それより大きい不純物は膜の手前に残されます。

浸透(自然に起きる)

半透膜 うすい こい

薄いほうから濃いほうへ、水が自然に移動する。濃い側の水位が上がる。

逆浸透(圧力をかける)

半透膜 水圧 水分子だけ

水分子だけが膜を通り抜け、不純物は手前に残る。この残った水が排水になる。

図2:浸透と逆浸透のちがい

圧力をかける必要があるため、家庭用の逆浸透膜浄水器には電源が必要です。 r-eos卓上浄水器は加圧ポンプを内蔵しており、高層階など水道の水圧が低い場所でも安定してろ過できます。

r-eosのキャラクター RORO君が手を挙げて説明している様子
RORO君

むずかしく聞こえるけど、要するに「水分子だけを通す、すごく細かい膜」なんだ。ぼくもこの膜を通ってきた水だよ!

逆浸透膜で何が取り除けるのですか?

水分子より大きい物質、つまり重金属・バクテリア・有機化学物質などです。塩素やにおいは、逆浸透膜の前後に置く活性炭が受け持ちます。

逆浸透膜だけですべてをまかなうわけではありません。取り除きたい物質によって適した方法が異なるため、 家庭用の浄水器では複数のフィルタを組み合わせます。r-eos卓上浄水器は3段階でろ過します。

1

プレカーボンフィルタ(活性炭)

浮遊物質・サビ・粒子状の不純物を除去し、塩素成分・トリハロメタン(THMs)・有機化学物質を吸着除去します。塩素は逆浸透膜を劣化させるため、ここで先に取り除いて次の膜を守る役割もあります。

2

メンブレンフィルタ(逆浸透膜)

0.0001ミクロンの超精密半透膜で、重金属・バクテリア・有機化学物質などを分離します。加圧ポンプによって安定的に不純物を取り除きます。

3

ポストカーボンフィルタ(活性炭)

ガス成分やにおい成分を除去し、水本来の味に仕上げます。

PFASやマイクロプラスチックはどうなるのか

近年話題になっている PFAS(有機フッ素化合物) は、4,700種類以上ある化学物質の総称です。 水や油をはじき熱に強い性質から幅広く使われてきましたが、自然界で分解されにくく、 煮沸しても分解されないとされています。むしろ水分が蒸発するぶん濃度が上がる可能性があります。

マイクロプラスチックは5ミリメートル以下の微細なプラスチックで、残留性有機汚染物質(POPs)を吸着しやすいことが指摘されています。

いずれも、対策としてはろ過によって物理的に取り除く方法が現実的です。逆浸透膜は0.0001ミクロンの微細孔で 水分子以外の物質を分離するしくみのため、こうした微細な不純物の低減が期待できます。

実測データ

PFASを含む地下水を r-eos の逆浸透膜浄水システムで処理したところ、処理前 0.000062mg/L だったPFASが、 処理後は検出限界未満(0.000005mg/L以下)になりました。

原水神奈川県相模原市の、PFASが含まれた地下水
処理前0.000062 mg/L
処理後検出限界未満(0.000005 mg/L以下)
計測第三者検査機関

検査証明書を含む詳細は PFASは逆浸透膜でどこまで除去できるか|第三者機関の実測データ でご確認いただけます。

※ 上記は、記載の原水・条件で計測した結果です。除去性能は水質・使用状況・フィルタの交換状況によって変わります。交換目安を過ぎたフィルタでは本来の性能が発揮されません。

ほかの浄水方式と何が違うのですか?

ろ過の細かさが桁違いに小さく、ミネラル分まで取り除ける点が違います。そのぶん電源と排水が必要になります。

「浄水器」とひとくくりにされがちですが、方式によって取り除ける範囲も、使い勝手も大きく異なります。

活性炭(カーボン) 中空糸膜 逆浸透膜(RO) 整水器
ろ過の細かさ 吸着による(孔径ではない) 0.01ミクロン 0.0001ミクロン —(電気分解)
主な対象 塩素・におい・
トリハロメタン
濁り・サビ・
粒子状の物質
水分子以外の物質
(重金属・バクテリア等)
水の性質を変える
(アルカリ性・酸性)
ミネラル分 残る 残る ほとんど取り除かれる 残る
電源 不要 不要 必要 必要
排水 出ない 出ない 出る(約1:2) 出る
できあがる水 塩素を抜いた水道水 濁りを取った水道水 限りなく純水に近い水
(超軟水)
pHを調整した水

どれが優れているという話ではなく、目的が違います。においだけ取れれば十分なら活性炭で足りますし、 水の性質を変えたいなら整水器です。「余分なものをできるだけ含まない水を使いたい」という目的に対して、 現在もっとも細かくろ過できるのが逆浸透膜です。

よくある質問「他の方式との比較」を見る(18問)

RO水はどんな水になるのですか?

硬度が非常に低い超軟水になります。塩素臭やにおい成分がないため、くせのないすっきりした味わいです。

硬度とは、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を数値化したものです。逆浸透膜はこれらのミネラル分も 取り除くため、RO水は硬度が非常に低い「超軟水」にあたります。

ミネラルがなくても大丈夫なのか

よくいただくご質問です。ミネラルは主に日々の食事から摂取するもので、飲み水から摂る量はごくわずかです。 RO水は「ミネラルを摂るための水」ではなく、「余分なものを含まない水」だとお考えください。

むしろ硬度が低いことで、赤ちゃんのミルクづくり、お米の浸水、お茶やコーヒーの抽出などに使いやすいという特長があります。

※ 持病をお持ちの方や、医師から食事・水分について指示を受けている方は、かかりつけの医師にご相談ください。

水垢が残りにくい

水垢(スケール)の主な原因は、水に含まれるカルシウムやマグネシウムが乾燥時に残ることです。 RO水はこれらをほとんど含まないため、乾いたあとに白い跡が残りにくいという性質があります。 加湿器の白い粉が出にくいのも同じ理由です。

RO水はどんなことに使えますか?

飲用のほか、赤ちゃんのミルクづくり、炊飯、お茶やコーヒーの抽出、洗浄や拭き上げに向いています。

  • 赤ちゃんのミルクづくり——粉ミルクはそれ自体に必要な栄養が設計されているため、硬度の低い水が向いているとされています
  • 炊飯・お米の浸水——ミネラル分が少ないほどお米が水を吸いやすく、浸水が早く進むとされています
  • お茶・コーヒーの抽出——塩素臭がないため、茶葉や豆の風味を邪魔しにくくなります
  • だし——和食のだしは軟水のほうがうま味成分が引き出されやすいとされています
  • 洗浄・拭き上げ——乾いたあとに白い跡が残りにくいため、鏡やガラスの仕上げに向いています
  • スキンケア・コンタクトレンズの洗浄——不純物を取り除いた水として

使うときの注意

  • RO水は殺菌効果のある残留塩素を含みません。長時間の作り置きには向かないため、注いだ水はお早めにお使いください
  • 加湿器やスチーマーは「水道水を使用」と指定されている機種があります。必ず機器の取扱説明書に従ってください
  • コンタクトレンズのケアは専用の洗浄液・保存液の使用が前提です。保存液の代わりにはしないでください

よくある質問「用途・使い方」を見る(25問)

逆浸透膜のデメリットは何ですか?

電源が必要なこと、浄水の約2倍の排水が出ること、ミネラルも取り除かれること、作り置きに向かないこと、定期的なフィルタ交換が必要なことです。

方式の特性として、次の5点があります。導入前に知っておいていただきたい内容です。

r-eosのキャラクター RORO君
RORO君

いいところだけじゃなくて、苦手なところも正直に書いておくね。知ったうえで選んでほしいから。

1. 電源が必要

水に圧力をかけるための加圧ポンプを動かすため、電源が必要です(r-eos卓上浄水器は AC100V・消費電力35W)。 停電時や断水時には使用できませんので、防災の備えとしては保存水の併用をおすすめします。

2. 排水が出る

膜の手前に残った不純物を含む水を流すことで、ろ過が成り立っています。r-eos卓上浄水器の場合、 浄水と排水の比率はおよそ1:2です。つまり1ℓの浄水をつくると、約2ℓの排水が出ます。故障ではありません。

排水された水(除去水)は、そのままシンクへ流していただいて問題ありません。貯めて再利用していただく必要はありません。

もし「もったいない」と感じられる場合は、別の容器に受けて食器洗いや洗濯などにお使いいただくこともできます(飲用・調理用には使用しないでください)。

3. ミネラル分も取り除かれる

前述のとおり、ミネラル摂取を目的とした水ではありません。ミネラルウォーターとは目的が異なります。

4. 作り置きに向かない

塩素を含まないため、常温での長時間の保存には向きません。水筒やポットに移した場合は冷蔵庫で保管し、 その日のうちにお飲みください。容器はこまめに洗浄してください。

5. 定期的なフィルタ交換が必要

交換の目安は、活性炭フィルタが1年、逆浸透膜が2年です(1日10ℓ使用の場合)。 交換が遅れると本来の性能が発揮されないだけでなく、塩素を取り除くプレカーボンフィルタの劣化が 逆浸透膜そのものの劣化につながります。

維持費はどれくらいかかりますか?

r-eosの場合、交換用フィルタ代で1年あたり約18,500円が目安です。ほかに電気代と、排水分を含む水道代がかかります。

フィルタ交換目安会員価格1年あたり
プレカーボンフィルタ1年5,500円5,500円
ポストカーボンフィルタ1年5,500円5,500円
メンブレンフィルタ(逆浸透膜)2年15,000円7,500円
合計(1年あたりの目安)約18,500円
※ 会員価格・1日10ℓ使用で交換目安どおりに交換した場合の概算です。ご使用量により前後します。

月あたりに直すと約1,500円です。2ℓのペットボトルを箱買いする場合と比べてどうか、 重い水を運ぶ手間や空き容器の処分がなくなることをどう見るか、という比較になります。

なお サブスクリプション(月額5,500円)でご利用の場合、この交換用フィルタ代は月額に含まれます。

よくある質問「料金・プラン」を見る(22問)

r-eosのキャラクター RORO君が両手を広げている様子
RORO君

毎日つかうものだから、続けられるかどうかも大事だよね。フィルタ交換だけは忘れないでね!

逆浸透膜はどこで生まれた技術ですか?

海水から真水をつくる「海水淡水化」のために生まれた技術です。現在は医療や食品の製造工程などでも使われています。

海水には塩分が多く含まれており、通常のろ過では取り除けません。そこで、水分子だけを通す膜に圧力をかけて 塩分と水を分ける方法が生まれました。この「水分子だけを通す」性質が、水道水の不純物を取り除く用途にも応用されています。

飲用に適さない水から水を確保できるため、災害時にも役立つ技術です。 イオス コーポレーションでは、能登半島地震の被災地(石川県輪島市)に河川水をろ過する装置2台を設置し、 飲料水・生活用水を提供する支援を行いました。

家庭で逆浸透膜を使うには?

キッチンに置く卓上(据置)型か、シンク下に収めるビルトイン型があります。r-eosは蛇口に接続する卓上型で、賃貸住宅にも設置できます。

ビルトイン型は本体が見えないぶんキッチンがすっきりしますが、設置に工事を伴い、住まいによっては施工できない場合があります。

r-eos卓上浄水器は蛇口直結の卓上型です。水道管やシンクに穴を空けるような作業がないため、 取り外し時は元の状態に戻すことができ、賃貸住宅にも対応します。転居時の移設にも対応しています。

型式GWP-43C7500M(逆浸透膜方式・電気浄水器)
本体寸法/重量220 × 425 × 420mm / 7.2kg(横幅はボックスティッシュとほぼ同じ)
浄水タンク容量5.5ℓ
浄水能力13ℓ/時間
注水方法連続注水/定量注水(150mL・500mL・1,000mL)
電源/消費電力AC100V 50/60Hz / 35W
使用可能水圧0.5~7kgf/cm²(0.05~0.7MPa)
設置分岐水栓(有料)または付属マルチコック(無料)
保証設置後1年間(自然故障に限る)

価格は一括購入が会員価格135,000円(希望小売価格158,000円/税・送料・簡易工事費込み)、 サブスクリプションが月額5,500円(36ヶ月契約・初月無料)です。

商品についてのページで詳しく見る

逆浸透膜の水を、ご家庭で。

r-eos(アールイオス)は、海水から真水をつくる逆浸透膜の技術を、キッチンに置けるサイズにした卓上浄水器です。 宅配の受取りもボトル交換も必要ありません。

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本ページの製品仕様・数値は、r-eos卓上浄水器(GWP-43C7500M)の取扱説明書および 商品ページの記載にもとづいています。 水質に関する一般的な説明は、水道法にもとづく水質基準および公的機関の公表情報を参考にしています。 PFAS等の規制の状況は見直しが進められているため、最新の情報は厚生労働省・環境省およびお住まいの自治体(水道局)の公表情報をご確認ください。