PFASは体の中で分解されにくく、新たに摂らなくなってから体内の量が半分になるまで、PFOSで約3~7年、PFOAで約2~9年かかると見積もられています。ただし一生残り続けるものではなく、摂る量が減れば体内の濃度は下がっていきます。
この記事のポイント
- 体内の量が半分になるまでの期間を「生物学的半減期」といいます
- 欧州食品安全機関(EFSA)の見積もりでは、PFOSは約3.1~7.4年、PFOAは約2.3~8.5年
- PFASは主に飲み水と食べ物から体に入ります。毎日の飲み水は、自分で選べる部分です
第四章では、PFASの健康への影響と国の基準についてお話ししました。第五章では「体に入ったPFASは、どれくらい残るのか」を見ていきます。
PFASは体に入るとどうなるの?
PFOSやPFOAは、体に入ると主に血液や肝臓にとどまるとされています。ほかの多くの物質と違って体の中でほとんど分解されないため、外に出ていくまでに長い時間がかかります。
PFASが「たまりやすい」といわれるのは、このためです。
体の中のPFASが半分になるまで、何年かかるの?
新たに摂らなくなってから、体の中の量が半分に減るまでの期間を生物学的半減期といいます。環境省の「PFOS、PFOAに関するQ&A集」では、欧州食品安全機関(EFSA)の見積もりとして次の値が紹介されています。
※ 研究によって値に幅があります。PFASの種類によっても年数は異なります。
たとえば半減期が5年の場合、摂るのをやめてから5年で半分、10年で4分の1になる計算です。飲んだ水が数日で体の外に出ていくことと比べると、とても長い時間だとわかります。
一度入ったら、一生体に残るの?
いいえ。環境省のQ&A集では、PFOSやPFOAは一生体に残り続けるものではなく、摂る量が減れば体内の濃度は下がると説明されています。
実際に、日本人の血液中のPFOS・PFOAの濃度は、国内外で製造や使用が規制されるようになってから下がってきていることが報告されています。
PFASはどこから体に入るの?
PFASは主に飲み水と食べ物から体に入ると考えられています。食べ物に含まれる量を自分で調べるのは難しいですが、毎日飲む水は自分で選ぶことができます。
大人は飲み水や料理に使う水として、1日に約3リットルの水を使うといわれます。毎日のことだからこそ、飲み水に気を配ることは続けやすい対策のひとつです。具体的な方法は、次の第六章でご紹介します。

RORO君のまとめ
PFASは体の中で分解されにくくて、半分に減るまで何年もかかるんだ。でも、摂る量が減れば少しずつ下がっていくよ。毎日飲む水を選ぶことが、自分でできる第一歩だね!
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参考にした資料
- 環境省「有機フッ素化合物(PFAS)について」(PFOS、PFOAに関するQ&A集)
- 欧州食品安全機関(EFSA)の評価(環境省Q&A集での紹介による)
※ 掲載内容は2026年10月時点の公表情報にもとづいています。